業務システムのための上流工程入門―要件定義から分析・設計まで

2003
日本実業出版社
渡辺 幸三
評価:5

業務システムのための上流工程入門―要件定義から分析・設計まで
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職業プログラマ、実際には上流工程まで任されてしまって途方に暮れている者です。

学生のころはプログラムの創り方とか、アルゴリズムの仕組み等を
主に勉強しますが、社会人になり、特に業務システムの仕事に関わると
プログラムの技術がどれだけ上手くても、解決出来ない壁に数多くぶち当たると思います。
それがこの本に書かれている「上流工程」というものです。

私の職場の場合ですが、この上流工程で失敗したため、お客様の要望を
場当たり的に解決する、仕様書の不適切な箇所を下流工程で「出来ない事は無い」
という理由で無理に対応させようとする。
結果他の箇所に工数をさけず、バグの多いプログラムを作ってしまう。
といった自体を招いてしまいました。

こういった問題を解決するために、この本はとても役に立ちそうです。
実際にこの本に書かれた内容を理解し、実行するには私は経験値が足り無すぎるので
簡単には行きそうにないですが、書かれている事は、実際に私が問題に思ったが
数多くあり、著者の経験の豊富さが伺えます。
プログラマの方に特に、この本を一読してみることをオススメします。